私は自分で言うのもおかしいけれど、
意外と自分のこと大好きな部類の人間です。
いわゆる「自己肯定感」が高い方です。
でも、昨年の11月頃は、
私の「自己肯定感」はだだ下がりでした。
私の「自己肯定感」を下げたのが人の言葉なら、
同じく「自己肯定感」を上げたのも
人の言葉でした。
否、単なる言葉でなくて
その人の存在そのものかもしれません。
元看護師の私ですが、
忘れられないエピソードがあります。
私の所属する緩和ケア病棟に、
緩和ケアの経験のない医師が配属されました。
その医師は、患者さんが望んでいるなら
喫煙の援助もするのが当たり前、
という考えでした。
「どうしてやらないの!」
「看護師としてどうなの!」
ヒステリックに叫び、
自分の思い通りにならないと
院長を病棟へ連れてくる始末でした。
スタッフには妊娠中の人や受動喫煙を嫌う者、
私のようにアレルギーの者もいました。
でも、偏った「常識」の「すべき」で雁字搦め。
結局、言葉に傷つけられ、
心療内科へ通うスタッフが出てきたり、
私もアレルギー発作で点滴治療を受けるはめに。
とうとう私を含めて、3名のスタッフが離職。
最後まで看護師長は離職の理由に関心を示さず、
面談もありませんでした。
その後、看護部長も退職。
本当に他に方法は無かったのか?
私たちは野生に住んでいるのでなく、
人間がルールを作った社会に住んでいます。
感情をコントロールすることなく
前面に押し出していたら、
仕事も社会も成り立ちません。
人としてのモラル、
節度が大切です。
看護師としての自分を演じる。
医師としての自分を演じる。
これは、自分を律することであり、
プライベートでは大人になり、
仕事においてはプロにならないといけません。
確かに私もその医師も、
まわりのスタッフも
何らかの役割を演じていました。
でも、みんながごっこ遊びの域を
越えていませんでした。
大人がいなかったんですね!
人間って、強いようで脆いものです。
話を聞いてもらえない。
無視される。
承認されない。
ここまで、
他人から自己否定されると
自分の力だけで自己肯定感を回復するのは
物凄いエネルギーを必要とするんですね。
やっぱり、他人の力が必要です。
それも質の高い「存在承認」。
コーチングスクールに通い始めた私ですが、
コーチングは単なるスキルであり、
大切なのは
コーチの人としての『在り方』です。
コーチの存在そのもの、
みたいな。
私がラッキーだったのは、
私にとって「本物」の
3人のコーチと出会えたことです。
一人は藤由達藏さん。
人間の持つエネルギー量、熱量が半端ない!
一緒に居るだけで、
私の自分に対する認知がガラッと書き換えれ、
「私って壊れてなかったんや」
と思えました。
二人目は境英利さん。
若い頃はやんちゃだったみたいですが、
芯は熱いけど、
穏やかな熱量と物腰で
相手を限りなく『承認』してくれます。
視野が晴れ渡ってきて、
思考がゆるんだことを覚えています。
そして、今のマイコーチの理恵さん。
彼女の『承認力』は
私をまるごと包み込みます。
笑顔と
あの抑揚のある話し方。
「ああ、私はこのままでいいんだ」
って無条件に思えました。
私は『承認』の素晴しさ、
凄さを自分で体験したことで
益々、確信しました!
人間って『承認』によって
『存在欲求』を満たしてもらえたら、
いくらでも変わることが出来るんだ!!
きれいな言葉を並べなくたって、
ただ
「あなたは壊れていない」
「あなたは欠けていない」
「大丈夫!」
そんな思いが相手に伝わりさえすれば、
勇気づけされたら、
勝手に人は進むべき善き方向に
力強く動き出すものです。
何か、
言葉の暴力の磁気嵐で
壊れかけていた羅針盤が、
正しい方向を指し示すみたいな。
私がコーチングで大切にしていることは
傾聴力
承認力
質問力
そして、人間力
これからも、
自分大好き人間に磨きをかけて、
ちょっと勇気を挫かれてるけど
前を向こうとしている人を
全力で応援していきます!