人生って短く、時々、長い

人生って短い。



そう思えるのは、
もしかして幸せなのかも。


だって思考できなかったら、
人生が長いとか短いとか
思い悩むことはない。


思考できたとしても、
それを言葉として口から
発することができなかったら、
その思いは誰とも共有できないので、
そんな思考は存在しないのと
おんなじです。


もしかしたら、
思考それ自体にエネルギーがあって、
見えないけれど「熱っ」
みたいに空間のどこかに存在してたりして。


母は70歳を迎える前に
くも膜下出血で人生は突然終了。


パソコンの強制終了みたいなもんです。


実際に亡くなったのは
それから6年あまり後でした。


でも能動的な人生は終わっていました。


夕方、父と連れだっていつもの日課の
犬の散歩をして、
家に帰ると母は頭を抱えて
脂汗を流していました。


頭痛と血圧が高いことで
くも膜下出血と判断し、
すぐに救急車を手配しました。


脳外科の専門病院の説明は、
「夜間の緊急手術は予定手術と比べて
スタッフなどの体勢が不十分なので、
薬物療法で様子見て、
再破裂をしたら手術をします。」


私も病院勤務で手術室に配属だったので、
この考え方は仕方ないかなと。


でもこの時の私の判断が、
母の妹達に受け入れられたのは
母が亡くなる2年くらい前でしたが。


いったん解散したものの、
家に帰って2時間もしないうちに
「再破裂しました。今から手術をします。」
と病院から電話が掛かってきました。


夜中の23時頃でした。


親戚一同再度の集合。


ひたすら元気になることを
願ってくれてました。


私はといえば、
レントゲン写真をみて脳の半分以上が
脳出血で壊滅的だなあ、
と覚悟を決めてました。


このあたり看護師は、
シビアですごく客観的(^^)


術中に死亡するリスクもあったけど、
無事終了。


ひとまずホッとしました。


でも私は一月かそこら母に
頑張って生きてもらい、
その後は穏やかに人生を終えることを
願ってました。


生きていて欲しいけど、
こんな人生を彼女は望んでない。


ところが母はしぶとかった( ̄▽ ̄;)


肝心の脳は出血でメタメタでも、
心臓とか胃腸などの内臓が
強いのか、死なない。


実にそれから3回も
脳の手術をすることになりました。
(合計4回も!)


脳が浮腫んできて頭蓋骨が
邪魔になるので、
頭蓋骨の一部をカポッとのけました。
(1回め)

頭の右が凹んでました。


脳の浮腫が落ち着いたので、
高価なチタン合金を
カポッと開いた部分に入れました。
(2回め)


チタンは感染しにくいと思ってたのに、
まさかの感染(ー。ー#)


チタンをのける手術。
(3回め)


実は私はチタンを入れることに
一人で反対してました。


別に見映えは必要ない!


でも、周囲の大バッシング。


散々親不孝と言われましたね。


そして、発症当日にすぐに手術を
しなかったせいでこんなことになった!
私が選んだ病院が間違っていた!
と大バッシング。


彼らは自分達の力では
どうにもならないから、
どこかに怒りをぶつけたかったんでしょう。


ところが、
さすがに4回も手術をして、
喋ることもなく
ただ生かされている母を見ていると、
「こんなに何回も痛い思いをするなら、
最初の手術のあとに
死んでた方が楽やったね」


おいおい(^^;)))


まあ全員集合して、
意味不明の謝罪会見もどきが
私に対してありました。


それで彼らの気持ちが晴れるなら
お安いご用です。


私は母の生き様を見つめながら、
自分はどんな最期を迎えたいか
本当に考えました。


もし、思考は現実化するなら、
最期までコミュニケーションがとれて、
笑いながら感謝の気持ちを伝えて、
自分で死んでいく瞬間を実感しながら
生と死の境界線を味わってみたい。


私は早口が物語るように、
せっかちに人生を送ってきました(*´∀`)♪


それと同時に、
色んなことをやって、
たくさんの楽しい想い出や記憶を
つくることに執着していました。


それはもしも自分が
能動的に動けず
コミュニケーションもとれず、
他人から見たら
何も生産していないような状態になっても、
自分の脳内では楽しかった記憶の
ビデオが再生されているみたいな。


そんでもって、
生きている間にビデオを見終えなかったら、
死んであの世で続きを見よう!


今という時間は、
死んだあとの天国で暮らすときのための
準備をする期間のようなもん。


死んでも死なない(*^^*)


ちなみに死んだ後に天国があるのか?
果たして私は天国へ行くのか?


たくさんのビデオテープの入った
バッグを持って、
ウロウロしていたら
それが私です(^^)

あなたはどんな最期を迎える予定ですか?
2018/11/11
あなたの "専属らいふコーチ" 川島初代