自律神経と自然治癒力と
「はたらく細菌」

めざせ!自律神経の極め人

自律神経には、
病気や怪我を治すという、
すごい力(働き)があります。


たとえば、
転んで膝を擦りむいたことは、
誰にでも経験があるでしょう。


今なら子供が怪我したら、
お母さんが慌てて傷の手当てをしたり、
病院へ連れてきますよね。


でも、私が子供だった昭和30年代、
汚い話ですが
「唾(つば)をつけちょったら治る」
と言われました。


実際に傷を見た大人が
自分の唾をつけてくれたりして(-_-;)


今なら、
親が飛び上がって怒りそうです(^^;


私も心の中で、
ヒエーと叫んでた(((((((・・;)


96歳で亡くなった祖母には、
「そこら辺の草をとって、
手で揉んで傷につけちょき!」
と教わりました。


昔は怪我をしたら、
まわりの草をちぎって、
汁気が出るまで手で揉んで、
傷に貼っつけてました。


雑草が薬草と化して
効果があったのか?


子供の優れた自然治癒力のお陰か!


きれいに治っていました。




これは自律神経の交感神経が働いて、
怪我で傷ついた組織周辺の
細胞を活性化させているんです。


傷ついた組織を治すために、
私たちには聞こえないけれど、
体の中では色んなやりとりをしていて、
治してくれてると信じてます。


つまり、
自律神経の働きで怪我を治す、
自然治癒力です。




病気を治す時も自律神経が働いています。


病気を治すのは白血球の働きです。


白血球は、学術的には、
好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の
5つの種類があります。


顆粒球は白血球の成分で、
細胞のなかに殺菌作用のある成分を含んだ
「顆粒」を持っています。


好中球、好酸球、そして好塩基球の
3種類に分けられます。


それらをコントロールしているのが
自律神経です。


顆粒球は、
ばい菌を退治する働きがあります。


顆粒球が活発に働いた時には、
体には化膿という形で現れます。


ですから傷がグジュグジュと
化膿したということは、
体の中にはいったばい菌を
顆粒球が退治してくれているということです。


化膿した時のウミは、
体の中にはいったばい菌の
死骸のようなもんです。


だからウミは臭いですよね(^^;


ウミがでるという状態は
もうすでに治りつつある、
あるいは治っているということです。


化膿した時に熱や痛みがでるのは、
顆粒球がちゃんと働いて、
ばい菌を退治してくれてる証です。


突然ですが、
漫画の『はたらく細胞』を知ってますか?


私は、本屋さんで
「はたらく細胞」と「はたらく細菌」
という本を見つけました。


何か漫画っぽくないタイトル( ・∇・)


カバーがあるし、
立ち読みもできませんでしたが、
家に帰ってネット検索。


白血球のうちの好球中が主人公で、
擬人化された白血球が悪と戦って
赤血球を助けたりしてました。


もちろん白血球がカッコいい男性で
赤血球がかわいい女性でした。


この本を看護学校時代に読んでたら、
この複雑な免疫のことが
親しみやすかったか!?


まあ、その時代にも(20数年前)、
白血球とか赤血球の登場キャラを
イラストで書いた参考書があって、
ずいぶんとお世話になりました。


白血球は、
細菌をレセプターで感知すると、
いち早く細菌を駆除する
頼りになる存在です。


マクロファージやキラーT細胞は
現場に来るのが遅れるので、
その前に対処するスピード処理班といえます。


私が短大生の頃、
うん十年前、
パックンとかいうゲームがありましたが、
私の白血球に対するイメージは、
まさにパックンですね(^^)


体内に細菌が入ってきたら、
いち早く現場に急行。


パクパクと口を開けて
細菌を追いかけ回して、
追い詰めて食べてしまう。


懐かしい(  ̄▽ ̄)




ウイルスを退治するのは
リンパ球の働きです。


身近なウイルスといえば、
インフルエンザがありますね。


ウイルスはばい菌に比べて小さいので、
顆粒球では処理できません。


リンパ節というフィルターで、
こし取る方法でウイルスを退治します。


風邪をひいた時には、
扁桃腺がはれたりしますよね。


扁桃腺はリンパ節の一つです。


扁桃腺が腫れるのは、
リンパ球が活発に働いてるためです。


リンパ球が活発に働いているというのは、
いわゆる風邪をひいているという状態です。


病院に行ったら、
先生が首を触ったり口の中を見ます。


診察して必要ならお薬をくれます。


私が尊敬してた医師は、
薬を処方するだけでなく、
しっかりと生活指導をしてました。


「点滴してください」
と言う患者さんがいます。


点滴やったら
早くに治ると思ってるんですね。


水分もとれないくらい
ひどい風邪とかだったら、
水分補給目的の点滴も良いかもしれません。


でも水分がとれていて、
元々の体力もあるのなら、
自分の自然治癒力を信じて、
自律神経を整えるために休息することが
最良だと思います。


ただ、
自分の体を過信し過ぎるのは危険です。


自分の体が発するメッセージを
しっかりと受け止めましょう。


もしかしたら、
働きすぎなので「休め!」
のサインかも。





余談ですが、
ため息をつくと傷の回復が早いと
言われています( ゜o゜)


自律神経は血管をコントロールしており、
ため息で自律神経のバランスが整ってきて、
血流が良くなると、
傷の場所まできれいな酸素や栄養素が
送り込まれるからでしょうか(^^)


怪我をしても病気になっても、
「は~」
と笑顔でため息をつきながら、
休息をとったら、
直ぐに治りそうですね(^^)/

こんな白血球が体の中にいたらドキドキ
2018/11/8
あなたの "専属らいふコーチ" 川島初代